いつかは行かせていただけなればならない!と思いつつ、行けずにいた千葉県の建築家、高野量平さんの現場。なかなか腰が重くて1人で行ける自信がなかったので、大工の皆川さんに声をかけ、やっと行けました!
もとは新潟にあった古民家の架構(骨組み)を移築し、それを活かした間取りとしたそうです。
移築前の解体の様子と、今度の敷地での建て方(たてかた。架構を組む作業)の様子を、写真や動画と共にくわしく説明して下さり、大変勉強になりました。
組みあがったものを見てもなかなか想像ができませんが、解体や建て方の様子を知ると、隠れたところの創意工夫、先人の知恵がよくわかります。そしてご苦労話もとても参考になりました。
伝統的な構法では、
木に木を差し込んだり噛み合わせたりして「組む」ことが多いため、組み上げるにも解体するにも、順番がとてもむずかしいのです。
また、元の木の自然な形を活かした材が多く使われます。まっすぐな角材同士の距離を測るのに比べ、曲がった材料同士の距離を測るのはとてもむずかしいのです。
できあがった架構は、ガッチリした、力強さを感じさせるものでした。
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土壁の下地となる小舞掻き(こまいかき)作業の手伝い、という名目で伺いました。お話にだいぶ時間を使わせてしまいましたが、薪ストーブの背景となる、主役の壁の小舞を掻かせていただきました。
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