建て主の声。
暮らし紹介。
松庵の家 その後の暮らし
竣工から15年経ち、Sさんの生活もひと段落ついたところで、外部内部の仕上げ、防水関係など、各部のメンテナンスをすることになりました。
そんなきっかけで話をする中で、
この15年間、Sさんの撮り貯ためていた記録の一部と、改めて振り返ったご感想をいただくことができました!(ありがとうございました!)
松庵の家で繰り広げられた暮らしの記録です。少しずつご紹介してゆきます。
その後3.寄り添って。
2023/6/23掲載
1F床は、外部の玄関ポーチからひとつながりのタイル仕上げになっています。
陶器と磁器の間くらいの硬すぎないタイルなので、これが意外と足ざわりがよく気持ちよいのです。
予算の都合で床暖房を入れられなかったため、冬は少し冷たいですが、逆にヒーターの熱を当てると、温まり蓄熱します。
冬、エアコンは殆ど使わずに過ごせているのは、日中降り注ぐ太陽光と、夜間のこの
タイルの蓄熱が効いているためかと思われます。
それぞれ別のことをしているのに
寄り添いあっているところがいい。
子どもたちはよく、ここでこうして過ごしていた
そうです。
その後2.大空間
2023/5/5掲載
・設計にあたって、私達から伝えていた大きな要望に「家族がどこに居てもなんとなく気配が感じられて寂しくないような、家全体がひと繋がりに感じられる空間がいい」「室内に暮らしながら常に外部を感じられるような開放感が欲しい」がありました。
・敷地は間口が狭くて東西に長く、長辺の北面と南面が隣家に近接しているという条件でしたが、様々な設計案(10以上も考えてくれました)を経て、理想の空間を見事に実現してくれました。初期に提示されたアイデアの中でも、かなり攻めた案で、設計士さんが「長さを逆手に取って、滑走路のように」と言っていたプランがベースになっています。
・1階は前庭アプローチ玄関から、奥庭まで突き抜ける長いワークスペース(後述)。
・2階は、間口側(玄関上)の東バルコニーから、敷地奥の西バルコニーに突き抜ける長い大部屋で、真ん中の吹抜け階段を挟んで、ソファーのあるリビングと食卓のあるダイニングがなんとなく分かれています。決して広くない床面積ながら、大天井と高窓によって広々とした開放感を味わいつつ暮らしています。
Sさんによる解説です!
滑走路のように、なんて言ったかなぁ(笑)。
長いスペースのあっちとこっち。気配を感じつつも、別のことをしていても気になりません。
空間描写のなかにSさんのの視点が入っていて、ひなたデザインとしてはとても新鮮です!
その後1.あそびが仕事!
2023/3/4掲載
本棚壁(ほんだなかべ)+1枚の板 =こどもライブラリー
北側全面の本棚壁の一部にこどもの本が集められています。
本棚壁から飛び出る1枚の板は階段の一段目でもあり、
近所のお友達があつまると、こどもライブラリーにもなりました。
スチール手すり+ぬいぐるみ =大行列
家じゅうのぬいぐるみが大集合。
ロープウェイの順番待ちをしているのは
パンダさん。(手すりの真ん中あたりを拡大してみてください)
吹抜け+ロープ =ミニロープウェイ