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たのしく解決できるのが「デザイン」

  • hinatadesign
  • 4 日前
  • 読了時間: 3分
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町田市の住宅改修事業の研修を見学させていただきました。

具体的には、

「介護保険 住宅改修」(要介護(要支援)の介護認定のある方が対象)

「住宅改修 予防給付」(介護認定をされていない方が対象)

「住宅 設備改修 給付」(要介護(要支援)認定あり かつ 65才以上の方が対象)

の3制度を利用する改修についてです。


住宅改修の申請は多くの自治体で、ケアマネージャーの業務であるようですが、

町田市ではその際、アドバイザーからアドバイスをもらえる制度があります。

アドバイザーに、理学療法士、作業療法士、建築士という3分野の専門家が属しているのが、町田市の大変画期的な特徴です。


戸の開閉め時や浴槽出入りの際の身体の動きなど、日頃から多くの事例を見ているケアマネージャーの声を聴くことができ、大変勉強になりました。



今回の研修では、ケアマネージャーのほか、工事の施工業者や介護機器を扱うメーカーも一堂に集まりました。

具体的な家の図面と、利用者(住み手)の年齢・生活習慣・身体状況などが、課題として設定され、

生活上の問題解決のためにどういった対応が必要かをグループごとに話合います。

そのテーブルの周りを理学療法士、作業療法士、建築士といったアドバイザーがぐるぐる回ってアドバイスをする、というものでした。


私の参加したテーブルでも、

まずは現状困難を解決するための理想的な対応が図面のあちこちに書き加えられていきました。

それから、予算の限られた中でどこを優先させるべきか、の議論が生まれます。

ケアマネージャーの方々は、お金をかけて工事をする部分と福祉機器のレンタルでまかなう部分を素早くうまく使い分けていきます。


設計の私は黙って見学のつもりでしたが、つい言葉がでます。外部のアプローチ周りの議論の中で、

「あの、、ここの手すりは単に無機質な既製品を並べるのでなく、

園芸好きの利用者のために腰高の木製の花壇を地面から立ち上げることで、床段差からの落下防止、手すり、園芸、美観といった複数の機能を同時にまかなえると思うのですが、いかがでしょうか?」


予算的にもそれほど無理なくできる範囲と思います。


どういった反応が返ってくるかと思っておりましたが、

グループの方々は「それはいい」と喜んで下さいました。

こうした柔軟な思考のケアマネージャーであれば、安心できると感じました。


設計やデザインには、絵画と異なり、常に解決すべき課題があります。

こからも、たのしく美しく解決できる方法をさぐっていきたいと思います。

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