『くるくる』の意図するもの。
- hinatadesign
- 2月7日
- 読了時間: 2分

町田駅を利用する人にはお馴染みなのですが、JR駅町田駅を出るとすぐに目に入るアート、通称『くるくる』。
陽の光を浴びて銀色に輝きながら黙々と回り続けるその周りは、
待ち合わせをする人、歌を披露する人、それに耳を傾ける人、
何かにつけて人が集まる場所になっています。
この『くるくる』を45年前に作者とともに作り上げた方のお話を聞くことができました。
JRと小田急線の町田駅を結ぶペディストリアンデッキ設置に伴って生まれたこのアート。ものの形そのものを見せるのではなく、光を見せるものとして考案されたそうです。正式名は「光の舞い」。
町田が当時典型的なベッドタウンであったことを受け、朝は光が上昇するように、夕方には光が下降するように見せているとのこと。そのために日に一度、回転の向きを変えるようプログラムしてあるのだそうです。
今まで何度も眺めていたのに、まさか、その時によって回転の方向がちがっていたとは。びっくりしました。
しかし、見ている人がそのことに気づかなくても、『くるくる』は静かに光の方向を変え、人々の心に作用していたのかも知れません。
作者はこの「動く光」によって、行き過ぎる人々のいろんな思いを受け止めることを意図したといいます。
私自身この横を、楽しい気持ち、つらい気持ち、急ぎ足で、のんびりと、色んな思いを抱えながら通り過ぎて来ました。その横でいつも黙々とこれは回っていました。
今回この話を聞いて、『くるくる』は作者の意図した役割をしっかり果たしているように思いました。
***
私たちが建物をつくるとき、できた瞬間からそれは町並みのひとつになります。
パブリックアートも町並みも、
自分の暮らしの「背景」として常にそこにあるものとなります。
絵やオブジェクトが、置かれた背景によって違って見えるように。
私たちの暮らしも、その「背景」によって、違ったものに感じられるはず。
どんな背景なら自分が幸せになれるか、自分はその背景づくりにどんな風に関われるか。
そんなことを1人1人が思い描いてみるのも大切なことかも知れません。
そんなことを思いました。
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