映画「からむしのこえ」
- hinatadesign
- 5 日前
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麻の原料の1つであるカラムシという草を育て、繊維をとり、糸にして、布にする工程を描いたドキュメンタリー映画です。
カラムシという草、自分の知らない草と思っていたのですが、別名は苧麻(ちょま)で、それならば着物の世界で聞いたことがあります。そして葉の写真を見ておどろきました。何と家の庭に生えてきて、何だろうと思っていた植物だったのでした。
聞けばどこにでも生えているものだそうで、上映会の開かれた公園にも生えているとのことでした。
映画の舞台となっている昭和村では、それを実に丁寧に育てます。
秋の内から用意しておいたカヤを用いて畑を焼き、1年かけて発酵させた有機肥料をまき、カラムシの成長を見計らって、杭を打ち、垣でぐるっと囲んで風を防ぎ、じっくりと待ちます。
丁寧に刈取り、皮を採り、繊維を採り、1本1本傷つけないよう、丁寧に。
光の中で白く輝く麻の繊維。
それを糸に撚(よ)り上げていく工程。布に織っていく工程。
映画を観に行ったきっかけは、工程に興味を持ったことでした。
しかし描かれたその工程は、暮らしの中でそこだけ切り離すことなどできない、
生きることと一体となったような営みのように感じました。
先祖から受け継いだからむし織を存続させるために試行錯誤する中で、ある年から村では「織姫(おりひめ)」という、からむし織の体験生を募集することにしました。その中から何人かの人達がその後も村に残り、今でもその技術の担い手として生産に携わっています。
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映画の後半、地元で育った女性が出来上がった布を見ていました。
彼女は若い頃は他の職業に憧れて村を出ていきました。からむし織の技術を身に付けることなく年を経た今となって、
複雑な思いがあるようでした。
「本当は、村で生まれ育った、お前たちに伝えたかった」と村の人に言われたそうです。
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足元にある大切なもの。きっと私たちの足元にも何かあるのだと思います。




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